| 中野区合気道連盟は昭和45年7月創立以来、合気道による心身の錬成と向上を目的として活動し、現在に至っております。文明の発達に伴い人々の健康は損なわれ、体力は低下し、精神は不安定となりつつあります。 これらを取り戻し人間性の回復を図る事が重要であると考えます、又知育・体育があっても肝要の徳育が疎かになっております。 合気道は開祖植芝盛平先生が幾多の武術の奥義をきわめ、その技術を磨き上げ さらに精神性・求道性を加え “術” から “道”へと創始された新しい武道であります。植芝盛平開祖は合気道について“合気道とは敵と闘い、敵を破る術ではない。世界を和合させ、人類を一家たらしめる道である“ と云っておられます。 合気の真髄は和合に通じます、合気道の動きは入り身と円転の理にしてことごとく自然の理法にかない、しかもそこには気力・気迫が満ち満ちて無理のない動作となり心身の鍛錬に最も理想的なものになります。 合気道は日本国内に於いて順調な歩みを続け合気道人口は老若男女を問わず増加の一途を辿っておりますが、海外に於いては尚一層の飛躍的な発展を続け、欧米・東南アジアを中心に世界約八十ヶ国・百数十万の人々が合気道の修行に励み、今も尚 世界の人々が合気道に強い関心をもって異常なまでに増え続けています。このような現象は、合気道の鍛錬法として心と体の一体感を求める高い精神性が人類共通の文化として認識されていると思われます。 合気道は天地の理法にかない、天気の気を受け・大自然の動きに溶け込みます。そこになんらの無理もなく、五体のすべてがその気に満ち満ちて予想外の偉大な力が発揮されるのです。その動きは舞であり、健康法であり,美容法に通じるのです。また動きが自然なため老若男女を問わず、無理なく・楽しく・稽古に励むことが出来ます。 生涯体育の叫ばれている今日、この合気道が果たす役割は極めて大であると信じております。さあ皆さん、手を取り合ってこの素晴らしい合気道を通じ心・技・体 の向上に精進しようではありませんか。合気道の通常の稽古では試合形式をとらずに無理をせず、素直に合理的な動きが自然に出来るように技をくりかえし反復しながら稽古を行います。形といっても生きた形であって、即 実際に役立つものでなければなりません。 合気道では一般スポーツと異なり、試合の勝敗という相対的なものを求めるのではなく絶対的なものを求める姿がその在り方です。 むろん相手を制することを無視することなくしかも超越的な強さへの求道でなければなりません。そのことが“和”の精神に結びつくことになります。ともに正しさを求め合い、正しさゆえの強さを習得するよう心がけることが合気道の稽古における要諦です。 中野区合気道連盟会長 小山謙二 |
||||